上場企業は利益を株主に還元する代表的な方法は
「配当」と「株主優待」があります。株主還元には
見えづらいですが株主に利益をもたらす方法として
有効な「自社株買い」があります。
自社株買い
自社株買いとは上場企業が自社の株式を買い付けて
保有または償却することです。
自社株買いをするということは市場で取引されている
発行済み株式数が減るということになります。
これにより1株あたりの利益や配当などが高くなり
株の価値が上がります。結果として株価が上昇します。
自社株買いによって株主還元の利点は配当と異なり
売却するまでは課税されないということです。
配当は定期的に割り当てられる時期が決まっており
課税されるタイミングを選択することはできません。
対して自社株買いによって上昇した株を保有し続けると
その間は含み益になっているだけで利益が確定して
いません。売却するタイミングを自分で決めることで
他の銘柄と損益通算することで税金を支払わないという
選択もとることができます。
自社株買いをした企業
近年、日本でも自社株買いを進めている企業が
増えてきています。
【実施企業例】
・ 三菱地所:4.68%(2019年5月)
・ ソニー :2.36%(2019年2月)
・ ディー・エヌ・エー :26.14%(2019年5月)
・ ソフトバンクグループ:10.3%(2019年2月)
自社株買いを発表した上記の企業の株価は10%以上
上昇しています。自社株買いをする企業を事前に
見つけることは難しいですが一度、自社株買いをした
企業は利益が出ると自社株買いに振り向ける可能性が
ありますので実施実績のある企業に投資するというのは
1つの考え方であるといえます。
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