個人の不動産投資の方法の1つとしてマンションの
1部屋を購入して、賃貸で貸出して賃料を得るという
投資方法があります。
マンションの1部屋を購入するためには高額の
資金を必要としますのでローンを組んで資金を
準備する場合も多いです。
単純な利回り
例えば2,000万円の部屋を購入して1ヶ月の家賃を
10万円とすると利回りは6%になります。
これが最も単純な利回りの計算ですが
賃貸経営については考慮すべき経費がいくつも
ありますので、これほど単純に計算することは
できません。
注意すべき経費を見ていきます。
経費
マンションの賃貸経営の経費の代表的なものを
まとめると以下の5つほどにまとめられます。
・ 管理費・修繕積立費(毎月)
・ 固定資産税(年に1回)
・ 不動産業者手数料(契約時など)
・ 退去時のクリーニング費用(退去時)
・ エアコン・給湯器などの修繕費用(適時)
必ず毎月、支払うものとして管理費と修繕積立費は
カットすることはできません。金額としても
1万円から2万円程度かかってきます。
続いて固定資産税も毎年、必ず支払うもので
こちらも物件内容によりますが10万円程度
かかってきます。
不動産業者手数料は契約次第ですので応相談です。
クリーニング費用は退去時に2~3万円ほどで
こちらもかけておくほうが次回に借りてもらうときに
印象がよくなります。
数年に一度程度ではありますがエアコンや給湯器など
備え付けの設備について故障したものは
修繕しなければなりませんので数万円から10万円ほど
かかってくる可能性がありますので注意が必要です。
このように賃貸経営は経費が多く毎月3、4万円は
想定しておく必要があります。
空室率
マンションは人の入れ替わりのタイミングで
1ヶ月から2ヶ月、長引くとそれ以上の期間が
かかることもあります。
もちろん、その間は賃料はなく経費のみが
かかってくる期間になります。
5年間のうち2ヶ月間が空室だとすると
2ヶ月 ÷ 60ヶ月 × 100 = 約3%
となります。
利回りを計算する場合は、この空室率も考慮して
おかないと利回りは確実に下がりますので
注意が必要です。
ローン支払い
重ねてになりますが個人でマンションを購入するには
大きな資金を必要としますのでローンで資金を
準備する場合は毎月のローン支払いが発生します。
利回りを計算するときは必ずローン支払い分も
含めて計算する必要があります。
まとめ
これまで見てきました通りマンションの賃貸経営は
毎月、必ずかかる経費が多いことと空室時の
対策がないことなどを考慮すると、メリットは
少ないです。おそらく多くの場合はマイナスに
なることもあります。
もし、どうしてもという場合は築浅の中古物件で
金融機関からの借入をしない場合くらいです。
新築の物件というのは、多くの手数料が
かかっていますので割高になりがちですので
築浅の中古物件で運用することがおススメです。
またローン支払いの金額は極力、少なくして
おかないと月々の収支がマイナスになりますので
この2点は注意しておくべきです。
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