株主優待と配当金

  • 2019.6.6
配当金と株主優待の概要

取引所に上場している企業の株式を購入すると「配当金」と「株主優待」を受けられます。
配当金はその時期の利益に応じて1株に対して「~円」というように定められます。
株主優待は、その企業の商品やサービス、割引などをする場合が多いですが
QUOカードなどを出している企業もあります。
最近では決められた期間を継続して保有している場合に優待内容を上乗せする
優待も増えてきています。
通常は優待券1,000円分であるのが3年間、継続して保有していると
3,000円分に増額するというような優待です。

権利獲得方法

これらの権利を得るためには特定の日(権利確定日)に株式を保有していなければなりません。
この権利確定日は企業によって個別にそれぞれ決められています。
ただし気を付けておかないといけないのは権利確定日に証券会社を通じて
買い注文が約定しても、すぐに株式が自分のものになるわけではありません。
実際には約定してから3営業日後に権利を得られますので配当金と株主優待の
権利を得ようとする場合は権利確定日の3営業日前に買っておかなければなりません。

この権利確定日の3営業日前の日を権利付き最終日といいます。
最近は優待情報をまとめているサイトも多いので優待内容とあわせて
直近の権利付き最終日を掲載しているところも多いです。

注意点

配当金と株主優待も株価と同様に金額や内容がよくなることや悪くなることもあります。
多くの企業は半年や1年単位で配当金や株主優待を出していますので
頻繁に内容が変わることはありませんが配当金の金額は期によって
上下することが多いです。
売上や利益などが大きく下げた期は配当金が下がったり、
最悪の場合は配当がなくなることもあります。
そして配当が下がったりなくなったりすると株価も大きく下がります。

また配当金と株主優待を目当てに購入する投資家は多いので
権利付き最終日の翌日の権利落ち日は株価が大きく下がることが
ありますので注意が必要です。
逆に次回の権利獲得に備えて安く購入する買い場でもあります。

優待については現金とほぼ同様に扱える金券やQUOカードなどと
配当金を比べて金額が同じであれば税金がかからない分だけ
優待のほうが利益が多いです。
例えば配当金1,000円とQUOカード1,000分であればQUOカードのほうを
選んだ方がいいということです。
配当金については1,000円の約20%の200円分の税金がかかりますので
実際に受け取れるのは800円ということになります

株式を長期保有していれば配当金と株主優待として安定して
得られますが、変動するものであるので定期的に確認は必要です。

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