配当の利回りと回数による利益の差

  • 2019.7.1

株式投資で長期投資をするときは譲渡益だけではなく
配当を考慮することが一般的です。

例えば株価が100円で配当を年間で5円、出す場合
利回りは5%とされています。
もちろん、これは間違いではないのですが
上場企業の配当は年間に1回、出している場合もあれば
半期ごとに出して年間に2回、出すこともあります。

再投資をする場合に、この配当の回数が
多い銘柄のほうが利回りが、わずかに高くなります。

複利による資産形成

複利という言葉はご存知の方も多いかと思います。
これは投資資金に対して得た配当を、元々の資金に
上乗せして再投資することです。
そうすると次の期の配当金は元々の資金+配当に対して
計算されますので徐々に配当金が増えていきます。

年間の利回りが6%の金融商品を対象に複利で
投資すると12年で元金が約2倍になります。

配当の回数による利回りの向上

100万円を元手に先ほどの例をとりまして利回りが
6%の銘柄で配当の回数が1回の銘柄と
2回の銘柄を比べてみます。

【1回の場合】
100万円 × 1.06 = 106万円
【2回の場合】
100万円 × 1.03 = 103万円
103万円 × 1.03 = 106万円 + 900円

例のように年に1回の場合だと単純に6万円の配当が
入ってきますが2回の場合は1回目にもらえる配当を
再投資して2回目の配当は元金と1回目の配当を
合せた金額に対して配当が支払われますので
さらに900円、多くなります。

つまり1回の場合の利回りは6%ですが2回の場合は
6.09%というように0.1%弱ですが利回りが上がります。

このように同じ利回りであったとしても年間配当の
回数が多いほど利回りが若干、高くなります。

長期投資は長い期間をかけて資産を増やすことですので
細かな利回りを気にしていくことで最終的に
得られる金額も大きくなってきます。

投資には多少の計算が必要になってきますが
シミュレーションツールなども多く出てきていますので
そういったサービスを活用するのも1つの方法です。

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