6月3日に金融庁が提出した報告書に、老後の生活に
必要な貯蓄額が2,000万円と記載されていました。
この金額の世間の印象が強く様々なメディアで
取り上げられています。
この報告書の内容については住んでいる場所や
生活水準が違えば金額が異なってきます。
報告書の内容を検討するのではなく
65歳までに2,000万円を準備するために
どのくらいのペースで資産を築いていけば
2,000万円に到達するかを試算していきます。
貯金する場合
大学の新卒からを想定すると22歳から65歳までの
期間は43年間ありますので以下の通りになります。
43年 × 12ヶ月 = 516ヶ月
2,000万円 ÷ 516ヶ月 = 38,760円
月々38,760円となります。
実家暮らしで給与をすべて自分で使うことができれば
それほど苦はなく貯めていけるかもしれません。
新卒の給与を約20万円と考えると4万円弱は
20%に相当しますので一人暮らしをしながら
この金額を貯めるのは厳しそうです。
35歳から65歳まで30年間、貯金すると想定すると
360ヶ月の期間があります。
30年 × 12ヶ月 = 360ヶ月
2,000万円 ÷ 360ヶ月 = 55,556円
1ヶ月に55,556円ずつ貯金していくことが
できれば2,000万円に届きます。
投資する場合
貯金する場合の年齢と同様で、利回り2%の複利運用で
43年間とすると約24,500円、30年間の場合でも
約40,000円で済みます。
43年にせよ30年にせよ長期間の投資であるため
ドルコスト平均法(値動きが平均化する購入方法)が
効いてくることを考慮すると、もう少し積極的な
投資法で利回りを3%で試算すると
43年では約19,000円、30年でも約35,000円で
済む計算になります。
まとめ
65歳までに貯金で2,000万円を準備するのは
難しそうですが投資だとハードルが下がります。
金融庁が報告書を作成した目的も
貯金から投資に促すためであったので
これを機にNISAやiDeCoなど資産形成について
検討してみるべきかもしれません。
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