8月上旬の下落とリーマンショックと比較検討

  • 2019.8.19

トランプ大統領が中国に追加関税を決定して
為替操作国に指定してから株価は下落し、為替は
各通貨でドル安に傾いています。この下落が一時的な
現象か、ショックと呼ばれる予兆なのかを検討するため
リーマンショックの初動と比べていきます。

市場の値動き

リーマンブラザーズの破綻は2009年9月15日でした。
株価、為替ともに9月は落ち着いており、すぐに
大暴落が起きたわけではありませんでした。

米国の株価、NYダウが本格的に落ち始めたのは
10月に入ってからでした。10月に入ると10日間で
3,000ドル下落しました。高値10,883ドルから
安値7,883ドルまで下落しており28%の下落幅に
相当します。

日経平均株価の10月に入ってからの10日間の値動きは
高値で11,457円から安値9,101円まで2,356円の下落で
これは21%の下落幅になります。

為替はドル円で10月からの10日間の値動きとして
1ドル106.53円から97.88円まで円高が進みました。
下落幅は8.65円で約8%です。株価の下落幅に比べると
小さく見えるかもしれませんがドル円が10日間で
8円、下落することは、非常に大きい変化です。

8月1日以降の値動き

8月1日の早朝にトランプ大統領が追加関税を発表し
それ以降に下落が始まり、これまでの下落幅を
比べます。

NYダウは高値27,282ドルから25,440ドルに
下落しました。
下落幅は1,842ドルで6.8%になります。

日経平均は高値で21,557円から20,111円に
下落しました。
下落幅は1,446円で6.7%になります。

為替はドル円で1ドル109.31円から105.51円に
円高方向に進みました。
下落幅は3.8円で3.5%になります。

期間が若干、異なりますのでリーマンショックのほうが
下落幅は大きいです。ただ期間を同程度に調整しても
リーマンショックのほうが下落幅は大きいです。

まとめ

上記を表にまとめます。下落した数値と割合になります。

今回の暴落についてはリーマンショックほど大きな
影響はないです。やはり実際に倒産などがない限り
~ショックのような大きな下落はなさそうです。

ただ逆イールドカーブが各国で起こっている状況から
景気後退が近づいてきている可能性は高いです。
資産のポートフォリオなどを見直す機会にする時期で
あるかもしれません。

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