為替市場は投資家による売買だけでなく企業が海外で
売却した製品の代金を、ドルから日本円に戻す実需の
取引があります。実需の取引はFXのように時々刻々と
変化していく為替レートを用いるのは難しいので
営業日ごとに、その日の為替レートが決定します。
仲値
実需で使われる営業日ごとの為替レートを「仲値」と
よび金融機関が毎朝9時55分に決定しています。
企業は5、10、15、20、25、30日(ゴトー日)に
為替取引をして利益を決済していますのでゴトー日の
仲値に向けてドルが買われていく傾向があります。
日本は輸入企業が少ないので、ドル買いの注文が仲値の
発表の時間にまとめられています。対して輸出企業は
取引の時間が比較的自由に決めることができますので
ドル売りは分散されます。
ドル買いはゴトー日の仲値にまとまるため一気に値が
動きやすいという特徴があります。ゴトー日が休日の
場合は前後の営業日に分かれることになりますので
値動きは、それほど大きくはなりませんが上昇傾向は
あります。
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