景気後退の転換の目安とされる逆イールドカーブ。
逆イールドカーブについては、まとめていますので
ご覧ください。 → 参考記事
2年債の利回りで逆イールドカーブ発生
国債は通常、償還期間が長いほど利回りも高いですが
今年の3月22日に3ヶ月の利回りの国債で10年間の
債券と逆イールドカーブが発生していました。
逆イールドカーブは期間を問わず異常な現象では
ありますが景気の転換とみられるものとしては2年の
利回りで逆イールドカーブで分析されることが
多いです。
ここ1ヶ月間の2年間と10年間の利回りをまとめると
10年間の利回りがおよそ3年ぶりに1.57%まで低下し
2年間の利回りを下回りました。
市場の値動き
8月14日のニューヨーク時間中に逆イールドカーブが
発生しNYダウは終値で800ドルの株安となりました。
節目の26,000ドルを割込み25,000ドル台に入り
下げ幅は2019年で最大の下落幅です。
翌日の日経平均株価も大幅な下落から始まりました。
始値は昨日の終値から300円近く低い20,300円台から
始まり20,405円で引けました。下落幅は約250円で
日銀のETF買入れも実施されました。
日銀のETF買入れの予算は1年間で6兆円です。
1ヶ月間に5,000億円の計算になります。1回の
ETF買いは707億円分です。使える予算を回数にすると
1ヶ月に7回です。8月分はすでに6回、実施されて
いますが、まだ11営業日、残っています。このまま
下落基調が続くようだと予算が足りず日銀のETF買いの
支えがなくなり日経平均株価の20,000円割れが
あり得るかもしれません。もし今月、予算以上の額の
ETF買いをして休場をしのぐことも考えられますが
今後も世界経済に残るリスクから大幅な下落に対する
備えは必要になりそうです。
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