トランプ大統領が先週末に中国に追加関税を課すことを
発表し、株価は下落して為替は円高方向に進むなか
中国を「為替操作国」に指定しました。
人民元安
中国の通貨、人民元が1ドル7元で推移しています。
このレートは約11年ぶりの人民元安の水準になります。
日本も輸出国であり円安なほど利益が大きくなります。
中国は米国に多額の輸出をしていますので人民元安に
なることで貿易の利益が大きくなります。
関税によって抑えられた利益を為替レートを
調節することで、その分を積み増すことができます。
為替操作国
為替は実需や投資家によってレートが決まります。
これを意図的に操作して貿易黒字を出している国を
「為替操作国」に指定して制裁を課します。
米国の財務省は為替報告書に記載されている以下の
条件の2つに当てはまれば監視リスト、3つに
当てはまれば為替操作国に指定します。
・ 対米貿易黒字が年間200億ドル以上
・ 経常黒字がGDP比2%以上
・ 為替介入がGDPの2%以上
米国が為替操作国に指定するのは25年ぶりになります。
米国は中国を為替操作国に指定して国際通貨基金と
為替操作の中止を求めていく見込みですが制裁の
具体的な内容は発表されていません。
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