原油先物、マイナス

WTI（ウエスト・テキサス・インターミディエート）で
原油の期近の5月物が1バレルマイナス37.63ドルで
取引を終えました。原油先物の取引が開始されてから
マイナス価格をつけることはありませんでした。

下落の理由

下落の主な理由としてコロナウイルスにより需要が
悪化するという見方が広がったようです。
原油の在庫を貯蔵する施設が足りないため損失を
織込んで売られていたようです。

また５月の先物は取引最終日が21日であり６月の
先物に乗り換える動きが進んだため５月物の流動性が
低下したことも原因の１つのようです。

市場の値動き

NY時間中に原油先物の価格がマイナスになったことを
受けてNYダウは約600ドル下落しました。翌日の21日の
日本株式市場も-388円の株安で引けました。
為替は若干、円安寄りであるものの、それほど大きな
値動きはありませんでした。

４月に入って値動きの落ち着いた株式市場でしたが
かなり大きな値動きになったといえます。３月中の
NYダウが１日2,000ドル下落といったほどの水準では
ないものの今後、どのくらいの影響が出るのか注意が
必要です。