移動平均線

相場の状況を判断する指標の1つとして移動平均線が
あります。移動平均線はチャート上に1本の線で
表示されます。

移動平均線の仕組み

移動平均線は期間(ローソク足の本数)を指定して
使用します。例えば期間を5と指定したとすると
各ローソク足と、その4つ前までさかのぼり終値の
平均値を計算します。その平均値を線で結んだものが
移動平均線となってチャート上に形成されます。

移動平均線の期間

移動平均線の期間に指定する数字について、
使い慣れるまではそれぞれのツールの初期設定の数字を
使用して問題ありません。数字の微妙な違いで結果に
大きなずれは出ません。

各足で移動平均線を使うことを考える際、例えば日足を
使う場合、1週間の営業日は5日間ありますので
5を指定したり1ヶ月は営業日にして約20日なので
20を指定するという方法もあります。

数字に関しては多くの人に使われているものが定石通り
動きやすいです。例として日足の200日移動平均線は
意識されやすい線となっています。

移動平均線の使い方

移動平均線の使い方の1つとしては向きによって
相場の方向性を確認することができます。例えば
移動平均線が上向いているときは上昇を続けていく
可能性が高く、逆に下を向いているときは下降していく
可能性が高いというような使い方です。上向いていた
移動平均線が水平に向いてきたら上昇基調から下落に
向かう予兆と捉えることもできます。

もう1つ為替レートと移動平均線の距離をみるという
使い方があります。為替レートは移動平均線に近づく
性質があります。つまり為替レートが移動平均線から
大きく離れたときに移動平均線の方向にポジションを
持つという使い方ができます。

ゴールデンクロス(デッドクロス)

移動平均線は期間の異なる2本を使用して相場の
方向性をみることができます。具体的には期間の短い
移動平均線が期間の長い移動平均線を下から上に
抜けたタイミングをゴールデンクロスとよびます。

ゴールデンクロスが起きると上昇のサインです。
ゴールデンクロスが起きたタイミングでポジションを
持つと上昇に乗ることができます。
逆の現象をデッドクロスと呼びます。

← 前へ

次へ →