投資信託(ファンド)、ETF
投資信託(ファンド)

投資信託は一般的にファンドとよばれることもあり
銀行や保険会社などの金融機関が投資家から集めた
資金を運用する金融商品です。

投資信託のメリット

投資信託を購入することのメリットは以下の2点です。

 ・ 少額投資
 ・ 分散投資
 ・ 自動リバランス

1つ目のメリットは少額で投資を始めることが可能で
あることです。例えば株式に投資しようとすると
1つの銘柄を購入するのに安くても数万円程度の金額が
必要になります。投資信託に投資する場合は
1万円単位で投資できます。

2つ目のメリットは1つの投資信託に投資することで
多くの銘柄に投資することになる点です。1つの銘柄に
集中投資すると、不正や事故などで価値が急落して
しまう可能性があります。この確率を下げるためには
複数の銘柄に分散投資することが有効です。銘柄を
選んだり割合を決める手間を省くことができます。
分散はリスクを下げる手段ですが、1つ目のメリットと
併せて少額で分散投資できることは資金とリスクを
抑えて投資を始めることができます。

3つ目のメリットはリバランスです。リバランスとは
投資対象の割合を調節することです。例えば投資信託の
方針として「安全」を優先するため「債券」を8割、
「株式」を2割で運用を開始しても時間が経つと株式の
価値が上昇して「債券」が7割、「株式」3割に
変動した場合、株式を売却して債権を買増して割合を
調節する必要があります。この調節がリバランスです。
多くの銘柄を扱っていると毎日、細かくリバランスを
繰り返すのは難しい作業です。これを任せて運用して
もらうことができます。

投資信託のデメリット

投資信託のデメリットは手数料の高さです。
投資信託で投資するには主に2つの手数料があります。

 ・ 購入(売却)時手数料
 ・ 運用手数料

まずは投資信託を購入(売却)するときに手数料が
かかります。2つ目は一定期間ごとに運用の手数料が
かかります。この2つの投資信託にかかる手数料は
投資信託ごとに決められています。

購入(売却)の手数料はそれぞれですが購入価格の
0~3%程度が一般的です。運用手数料は
1年に1~3%程度です。
数%であれば、高いと感じないかもしれませんが
投資における利回りは3~5%で10%というのは非常に
高い水準です。手数料で数%を支払うと、ほとんど
利益になりません。もともとの資金を損なう可能性も
少なくありません。

投資信託のまとめ

メリットとデメリットを両方、考慮した上で投資信託は
購入すべきでありません。メリットを手数料が上回って
いるため利益が出づらいのが現状です。

すべての投資信託に共通しませんが毎月、分配金を
出している投資信託は特に要注意です。毎月、分配金を
出していても毎月、利益が出ているとは限りません。
利益が出ていない場合は投資元本を取り崩して分配金を
出しているため投資に回せる資金が少なくなり、さらに
利益を小さくしてしまうという悪循環に入ります。

Exchange Traded Fund

Exchange Traded Fundの頭文字をとったETFは
上場投資信託と訳されます。ETFは証券口座を介して
通常の上場株式のように取引できる投資信託です。
上記で説明してきた投資信託は銀行などの店頭で
購入する商品でしたがETFは株式と同様にネットで
売買が完結します。ETFは店頭で販売されている
投資信託と比べて手数料は低い傾向にありますが
国内のETFはまだまだ高いです。

対して海外のETFは手数料が0.05%程度とほぼ0に
近いものが多くあります。海外のETFは為替リスクは
ありますが長期的な視点で積立てていくことを
前提にすると有効な投資先であるといえます。
海外ETFのなかでも資産が大きく手数料がほとんど
かからないのが以下の3つになります。

 ・ ステートストリート
 ・ バンガード
 ・ ブラックロック

これらのグループが提供するETFはいずれも米国を
はじめとした全世界に分散投資できるものも多いです。
分配金が支払われるものも多いのも魅力の1つです。

ETFの具体例

米国の主要企業を対象とした指標であるS&P500に
価格連動することを目標としたETFが先ほどの
上記3社から提供されています。

 ・ SPY(ステートストリート)
 ・ VOO(バンガード)
 ・ IVV(ブラックロック)

これらは米国の会社が提供するETFなのでドル建てで
運用することになりますが日本の取引所に上場している
1557 SPDR S&P500 ETFも同じく
S&P500に連動するETFで円建てで取引することが
できます。